たとえるなら
自社開発は「自分のお店のメニューを考えて育て続ける料理人」、受託開発は「注文を受けて料理を仕上げて届けるケータリング」です。前者はお店の評判が自分ごと、後者は注文主の満足と納期が何より大事になります。
もう少しくわしく
自社開発は、自分の会社のサービスや製品を、自分たちの手で作り育てるスタイルです。動画配信、フリマアプリ、業務ソフトなど、世に出ているサービスを運営する会社のエンジニアがこれにあたります。作ったものの評判や売上が自分たちに直接返ってくるため、リリース後も改善を続けるのが仕事の中心になります。
受託開発は、他社から依頼を受けてシステムを作り、納品するスタイルです。SIerや開発会社がこれにあたります。お客さまとの契約で「何を・いつまでに・いくらで」作るかが決まっており、納期どおりに約束した品質で納めることが最重要になります。さまざまな業界のシステムに関われるのは受託ならではの魅力です。
両者は文化も違います。自社開発は作りながら方針を変えやすく、短いサイクルで改善を繰り返す進め方(アジャイル開発)と相性が良い傾向があります。受託開発は最初に決めた計画に沿って進める場面が多く、文書や手順を重んじる文化が根付いています。どちらが上という話ではなく、自分に合う働き方で選ぶのが後悔しないコツです。
現場での使われ方
「受託で経験を積んでから、自社開発に転職しました」
IT業界でよく聞くキャリアの歩み方のひとつ。受託で幅広い経験を積み、その後ひとつのサービスに腰を据える、という流れです。
「うちは受託がメインで、一部自社サービスもやってます」
実際には両方を手がける会社も多く、会社説明でよく聞くフレーズです。配属によって働き方が変わる点に注意しましょう。
よくある質問
未経験から入るなら自社開発と受託開発のどちらが良いですか?
一概には言えません。受託は研修や案件の種類が豊富な会社が多く、自社開発はひとつのサービスを深く学べます。会社ごとの教育体制や配属先の仕事内容のほうが、区分そのものより大事な判断材料です。