たとえるなら

家を建てたい人に代わって、設計から施工、完成後の点検まで一括で引き受ける工務店のような会社です。施主(お客さまの企業)は建築の専門家でなくても、要望を伝えれば家(システム)が完成します。

発注元の企業 システムを依頼する側 元請けのSIer 全体を取りまとめる 協力会社 開発の一部を担当
大型案件では、元請けのSIerが全体を取りまとめ、開発の一部を協力会社に依頼する多層の分業体制が組まれる。

もう少しくわしく

SIer(エスアイヤー)は、システムを組み上げる仕事「システムインテグレーション(SI)」を行う会社に、人を表す「er」を付けた和製の呼び名です。お客さま企業から依頼を受け、システムの企画から設計・開発・運用までを丸ごと請け負う会社を指します。

銀行の勘定システム、官公庁の手続きシステム、工場の生産管理など、社会を支える大型システムの多くはSIerが作っています。大規模な案件では、元請けのSIerが全体を取りまとめ、開発の一部を協力会社に依頼する多層の分業体制が組まれることも多く、これはこの業界の構造を理解するうえで大事なポイントです。

就職・転職の観点では、自社開発企業との違いを知っておくと役立ちます。SIerはお客さまのためにシステムを作る受託開発が中心で、幅広い業界の仕事に関われること、大規模案件の進め方を学べること、研修制度が整った会社が多いことが特徴です。一方で、納期やお客さまとの契約に沿って仕事が進むため、作るものや道具を自分たちだけでは決めにくい面もあります。

現場での使われ方

「前職は大手SIerで金融系のシステムを担当していました」

転職の自己紹介でよく聞く言い回し。受託開発の会社で、銀行や保険など金融業界向けの案件に携わっていた、という意味です。

「この案件、SIerに発注する?それとも社内で作る?」

システムを外部の専門会社に依頼するか、自社のエンジニアで開発するかを検討する場面です。

よくある質問

SIerとベンダーの違いは何ですか?

ベンダーは製品やサービスを提供する会社全般を指す広い言葉で、SIerはそのうち「システムの構築を請け負う会社」を指します。現場ではシステムの発注先という意味で、SIerをベンダーと呼ぶこともよくあります。

SIerと自社開発はどちらが良いのですか?

優劣ではなく向き不向きです。幅広い業界の大型案件に関わりたいならSIer、ひとつのサービスを育て続けたいなら自社開発、というように、自分がどんな働き方をしたいかで選ぶのがおすすめです。

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