たとえるなら
家の合鍵を、実家など離れた場所に預けておくようなものです。鍵をなくしても合鍵があれば家に入れます。大事なのは「別の場所」に預けること。同じキーホルダーに2本つけていたら、なくすときは一緒だからです。
もう少しくわしく
バックアップは、データの控え(複製)を別の場所に保存しておくことです。サーバーの故障、操作ミスによる削除、ウイルス被害、災害——データが失われる原因は数多くありますが、控えさえあれば元の状態に戻せます。システム運用における、もっとも基本で、もっとも重要な備えのひとつです。
ポイントは「別の場所に」保存することです。同じ機器の中に控えを置いても、機器ごと壊れたら共倒れになります。そのため、別のサーバーや遠く離れたデータセンターに保存するのが基本です。また、毎晩自動で取得するなど、定期的に最新の控えを作り続けることも欠かせません。控えが1年前のものでは、復元しても1年分のデータが失われてしまいます。
そして現場で強調されるのが、復元の練習(リストアテスト)です。いざというとき控えから本当に戻せるかは、試してみないとわかりません。「バックアップは取っていたのに復元できなかった」は、実際に起こりうる最悪の事態。取ることと戻せることはセットで初めて意味を持ちます。
現場での使われ方
「作業前にバックアップ取りましたか?」
設定変更やデータ更新の前の合言葉です。万一作業に失敗しても、直前の状態に戻せるようにしておくのが現場の鉄則です。
「昨晩のバックアップから復元しましょう」
データに問題が起きたので、昨夜自動保存しておいた控えの状態まで巻き戻そう、という復旧の判断です。
よくある質問
バックアップはどのくらいの頻度で取るべきですか?
データの重要度と更新頻度によります。毎日更新される業務データなら毎日、さらに重要なものはリアルタイムに近い形で控えを取ることもあります。「失ってもよいのは何時間分までか」から逆算して決めるのが基本です。